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ラ・ラ・ランドやレミゼなど名作豊富!ミュージカル映画の魅力について

ラ・ラ・ランドやレミゼなど名作豊富!ミュージカル映画の魅力について

スティーブン・スピルバーグ監督の最新作『ウエストサイドストーリー』は、1961年に制作されたミュージカル 映画 名作のリメイクです。「ロミオとジュリエット」をモチーフにしたこの作品は、映画化を熱望していた監督の夢が実現する形となりました。60年の時を超えてもなお愛されるミュージカル映画。今回はその魅力に迫っていきましょう。

ミュージカル映画とは?その特徴と魅力

喜怒哀楽を全身で表現

物語の要所で役者たちが歌やダンスを交えながら感情表現をするという特徴があるミュージカル映画。ストーリーに奥行きが出て登場人物たちの想いがダイレクトに感じられることが最大の魅力です。『レ・ミゼラブル』(2012年)では劇中の8割が歌であるにもかかわらず、その感情表現の幅の広さで多くの人の心を揺さぶりました。また、突然始まるダンスや歌は、浮世離れした非日常感を味わえる素敵な要素です。

多角的に表現できる映像技術

舞台では実現が難しい編集や映像技術を駆使して多角的に表現することで面白さが増すのも特徴の一つ。進化する映像技術を用いた『ラ・ラ・ランド』(2016年)では、冒頭のダンスの流れるようなカメラワークがこれから起こるワクワク感を見事に表現していてアカデミー賞撮影賞を受賞しました。

心に残る楽曲

ストーリーの展開に合わせて流れる音楽は、感情移入しているからこそ耳に入りやすく記憶に残ります。ミュージカル映画の命とも言える楽曲には心に残る名曲が多く、思わず口ずさんでしまう親しみやすさは魅力の一つです。

魅力的な作品がいっぱい!タイプ別ミュージカル映画の名作

ミュージカル映画は、コメディからシリアスなものまで幅広いジャンルがあります。数多くある映画の中でどれを観たらいいのか迷うこともあるでしょう。ここでは、ミュージカル 映画 おすすめのタイトルも交えて4つのタイプにざっくりと分けました。

楽しくて気分が上がる!王道ミュージカル映画

きらびやかな照明や派手な衣装、軽快な音楽などを舞台からそのまま持ち出したかのような世界観の王道ミュージカル映画。華やかな映画の代表格である『ヘアスプレー』や『グレイテスト・ショーマン』の偏見や差別に立ち向かう分かりやすいストーリー展開は王道ならでは。聞き馴染みのあるABBAの名曲をちりばめて母子の愛情を描いた『マンマ・ミーア!』や、華やかな世界の裏の音楽業界における人種差別が根底にある『ドリームガールズ』もこのタイプに入ります。とにかく楽しく見られる娯楽作となります。

独特な世界観!ファンタジックなミュージカル映画

現実世界ではありえない設定を盛り込むことでおとぎ話の世界へ連れて行ってくれるファンタジックなミュージカル映画。『メリー・ポピンズ』や『アラジン』などの児童文学やディズニー作品がこのタイプの代表となります。アニメの世界から実写の世界へ飛び出したプリンセスが現実世界で王子様を探す『魔法にかけられて』も、変化球ながらこちらのタイプに入るでしょう。ふわりとした気持ちになれる魅力があります。

重量感あり!大人向けのミュージカル映画

楽しく歌って踊るだけがミュージカル映画ではありません。時には重いテーマも題材となりますが、その代表格が『レ・ミゼラブル』です。罪を背負いながら生きていくジャン・バルジャンの生涯を歌で表現する演出は圧巻です。アイスランドの歌姫・ビョークが主演するトラウマものの衝撃作『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もこちらのタイプ。見終わった後に深い余韻を残すのがこちらのタイプの特徴となります。

日本発!邦画ミュージカル

ミュージカル映画というとどうしても欧米の作品を思い浮かべてしまいますが、日本で制作された邦画ミュージカルは意外と多いのです。カラフルで華やかな映像をバックに中谷美紀が人生の儚さを歌う『嫌われ松子の一生』や、周防正行監督が京都の舞妓を描いた爽やかな『舞妓はレディ』など。日本語の歌詞に載せて控えめに踊る様子はとても親しみやすい印象を受けます。ちょっとした非日常感が味わえる邦画ミュージカルはこれからの映画界に旋風を巻き起こすかもしれません。

まとめ

今回は魅力的なミュージカル映画の特徴や魅力をいくつかの作品を交えながら紹介しましたが、気になる作品はありましたか?歌・ダンス・演技の3つが揃うことでストーリーに深みが増すミュージカル映画。色々なタイプの作品からお気に入りを見つけて非日常感を味わえば、ミュージカル映画の虜になること間違いなしです!